補聴器 HI-C7DA/DB/DC/DD/DE 共通取扱説明書

安全上/使用上のご注意

安全上のご注意

ここに示した注意事項は、製品を安全に正しくお使いいただき、お使いになる人や他の人々への危害や損害を未然に防止するためのものです。誤った取り扱いにより生じるおそれがある内容を「警告」「注意」の2 つに区分しています。いずれも安全に関する重大な内容ですので、必ずお守りください。

絵表示の例

図の中に具体的な禁止内容が表記されることがあります。

禁止内容 指示内容
表示 表示の意味
警告警告 誤った取り扱いをしたときに、死亡または重傷などを負う可能性が想定される内容です。
注意注意 誤った取り扱いをしたときに、人が傷害を負う可能性および物的損害が想定される内容です。

ノート

安全には直接影響しませんが、本器の機能を正しく活用するためのアドバイスを記載しています。

■植込み型医療機器をご使用の方へ

警告

本器は電波を発します。植込み型医療機器(植込み型心臓ペースメーカー、植込み型除細動器)を使用している方は、植込み部位に対して本器を密着させないでください。
植込み型医療機器に異常が生じることがあります。火災、故障の原因となります。

■一般的な取り扱いについて

警告

火中への投入はしない。
破裂するおそれがあります。
分解はしない。

注意

MRI 検査を行う場合は、補聴器を検査室に持ち込まない。
補聴器の金属部が熱くなって火傷をするおそれがあります。また、磁気により補聴器がMRI 装置に吸着され、ケガをしたり、補聴器が故障したりする可能性があります。
充電ケースに金属などの異物を入れない。
火災、故障のおそれがあります。
大きな音で聞き続けない。
大きな音で聞き続けると、さらに聞こえを悪くすることがあります。また、補聴器からピーピー音が発生するハウリング状態で使用し続けると、聞こえを悪くすることがあります。
耳の形状に合わない補聴器を使用しない。
補聴器の形状が耳に合っていないと、ハウリングのピーピー音が発生する場合や、よく聞こえない場合があります。お買い求めのお店にご相談ください。
他人に補聴器を貸さない。
耳を傷めるおそれがあります。
かゆみやかぶれに注意する。
体質によって、かゆみ・かぶれを生じるおそれがあります。皮膚に異常を感じたときは補聴器の使用を中止し、耳鼻咽喉科医師にご相談ください。
試聴に際しては大音量に注意する。
この補聴器の出力は、出荷時にお客様の聞こえに合わせて調整されています。この状態で補聴器によっては120 dBSPLを超える出力が出ますので、大きな音にご注意ください。
※ 音圧表示は2 cm3カプラの場合です。密閉形擬似耳を使用した場合は、およそ125 dBSPL となります。
乳幼児またはその他誤って口に入れてしまいそうな方の手の届かないところに補聴器を保管する。
補聴器は飲み込むと危険です。この補聴器にはリチウムイオン電池が内蔵されています。

■電磁波を発する機器(本器)の使用制限について

注意

本器を使用する前に、電子機器または電磁波を発する機器の使用制限がないかどうか確認する。
本器から発生する電波は、電子機器に影響を及ぼすおそれがあります。
航空機内では乗務員または航空会社の指示に従い、必要に応じて本器の電源を切る。

お使いになる前に

  • 補聴器は、お客様の聞こえを元に戻すものではありません。聞こえを補う医療機器です。大きすぎる音で聞いたり、耳に合わない使い方をしたりすると、耳を傷めるおそれがあります
  • 補聴器を使うときは、必ず聞こえの程度を病院やお買い求めのお店で調べてもらってください。聞こえの程度に合わせて、お買い求めのお店で調整してからお使いください。
  • 使い始めは音量を小さめにして、慣れるに従って少しずつ音量を加減してお使いください。
  • 補聴器はお客様の耳に合わせて調整されています。他人に補聴器を貸したり、他人の補聴器を借りたりしないでください。耳を傷める場合や感染する場合があります。
  • 耳の治療をされている方、治療したことのある方は、耳鼻咽喉科医師にご相談の上お使いください。
  • お子様の場合は、難聴の度合を調べにくいので、必ず耳鼻咽喉科医師の指導を受けてからお使いください。
  • 快適にお使いいただくために、お使いになる前には、耳を清潔にしてください。
  • 補聴器は外観の点検を行ってから装用してください。ひび、キズが入った補聴器は使用しないでお買い求めのお店で点検修理を行ってください。万一、装用中に補聴器が破損した場合は、無理して取り出さずに耳鼻咽喉科医師にご相談ください。

使用の中止

以下のような症状が現れた場合は、補聴器の使用を中止し、すぐに医師またはお買い求めのお店にご相談ください。

  • 補聴器が皮膚に接する部分がかぶれたり湿疹ができたりしたとき。
    この補聴器の皮膚に接する部分には、炎症を起こしにくい材料を使用していますが、体質によってはまれにかぶれや湿疹を生じるおそれがあります。
  • 使用中に耳だれが生じたり、何らかの事情で耳の治療が必要になったりしたとき。
  • 以前に比べ、急に耳の聞こえが悪くなったと思われるとき。
  • めまいや頭痛が生じたとき。
  • 耳に痛みが生じたとき。
  • 耳鳴りが生じたとき。

補聴器の取り扱いと保管上の注意

落とさない

補聴器の着脱時は、落とさないように注意してください。補聴器の着脱は、畳やじゅうたんなど柔らかい敷物の上で、座って落ち着いて行ってください。万一、補聴器を落として破損した場合はご使用を中止し、お買い求めのお店にご相談ください。

また、補聴器を充電ケースに入れた状態で落とすと、充電ケースにセットされた補聴器が外れるおそれがあります。落とした際は、補聴器をセットし直してください。

ヘアスプレーや香水などをかけない

補聴器装用時にヘアスプレーや香水などを使用しないでください。補聴器が故障するおそれがあります。

内部を触らない

補聴器の内部は特に精巧に作られています。針、ピン、ペン先、楊枝、爪の先などでつついたり、差し込んだりしないでください。

強い磁気に近づけない

補聴器は、強い磁気を帯びたものに接触すると、故障するおそれがあります。強い磁気を帯びたものを近づけないでください。

水に濡らさない

補聴器は濡れると故障するおそれがあります。取り扱いは必ず乾いた手で行ってください。入浴時、洗顔時は外し、濡れたテーブルの上などに不用意に置かないようにしてください。突然の雨や台風のときも注意してください。

水の中に落としたときの対処方法

万一、補聴器を水の中に落としてしまった場合は応急処置をします。まず乾いた布で補聴器の外側の水分をよく拭き取ります。乾いたタオルなどの上にのせ、水分が切れるようにしばらくおいて乾燥させます。以上が応急処置ですが、できるだけ早くお買い求めのお店に点検を依頼してください。
電子レンジ、食器乾燥機、ドライヤーなどで乾燥させると、補聴器が故障するおそれがあります。

結露させない

周辺の温度変化が激しいと、内部結露によって補聴器が故障するおそれがあります。

乳幼児などに触らせない

補聴器は、乳幼児またはその他誤って口に入れてしまいそうな方の手が届かないところに保管してください。
万一、飲み込んでしまったときは、健康被害のおそれがありますので直ちに医師にご相談ください。

応急処置方法などについては、以下の(公財)日本中毒情報センターにご相談ください(ただし通話料は相談者の負担)。
  • ・つくば中毒110番 TEL  029-852-9999 24時間年中無休
  • ・大阪中毒110番  TEL  072-727-2499 24時間年中無休

ペットに触らせない

ペットがじゃれて遊んだり、かじったりして、補聴器を壊すおそれがあります。
ペットのいるご家庭では注意してください。

リモコン/スマートコントロール2の接続はどちらか片方ずつ

補聴器はリモコン/スマートコントロール2それぞれとペアリングできますが、同時には接続できません。

電波を発する他の機器の影響

本器は2.4 GHz帯の周波数を使用します。この周波数帯では、さまざまな機器が使用されています。場合によっては、他の機器の影響を受けて通信距離が短くなったり、通信が切断したりします。本器の使用に支障がある場合は、周囲でお使いのBluetooth®機器、無線LAN機器のいずれかの使用を中止してください。

衝撃、振動を加えない

本器は精密な電子機器のため、衝撃や振動の加わる場所、または加わりやすい場所での使用・保管は避けてください。

専用の充電ケースを使う

本器は専用の充電ケース(別売品HX-C7)を使って充電してください。異なる機器で充電すると、補聴器内部の充電池が発熱、発火、破裂するおそれがあります。

充電端子はきれいにする

充電ケースについた汚れや水分は、乾いた布などで拭いてください。特に、充電端子はきれいにしてください。

取り出しワイヤーを曲げない

補聴器の取り出しワイヤーが曲がっていると、正常に充電ケースにセットできないことがあります。取り出しワイヤーが曲がっていないことを確認してください。

診断・治療を受けるときは

診断・治療の種類により補聴器に悪影響を与えるおそれがあります。CT などX 線を使用する検査、マイクロ波治療器など電磁波を利用する機器および、放射線による治療などを行う際は、医師に補聴器を外すかどうかお尋ねください。
なおMRI検査を行う場合は、補聴器を検査室に持ち込まないでください(MRI 検査を行う場合は、補聴器を検査室に持ち込まない。参照)。

温度や湿度の高い場所で保管をしない

ストーブのそばや直射日光の当たる場所など温度の高い所、浴室、加湿器のそばなど湿気の多い所には置かないでください。
また、真夏の車の中なども閉め切っていると高温になり、補聴器が故障するおそれがあります。

補聴器を保管する際は

アルコールに濡れた状態で、またはアルコールを含んだ紙や布と一緒に、補聴器を保管しないでください。故障の原因になります。

修理が必要になったら?

お買い求めのお店に修理を依頼してください。ご自身では絶対に修理しないでください。

ご使用済みの補聴器は

補聴器の廃棄方法は、お住まいの自治体へお問い合わせください。この補聴器にはリチウムイオン電池が内蔵されています。

電波に関する注意事項

  • 本器は電波法に基づく「2.4GHz 帯高度化小電力データ通信システム」の無線設備として、工事設計の認証を受けた部品を採用しています。
  • 本器の使用周波数帯では、電子レンジなどの産業・科学・医療用機器のほか工場の製造ラインなどで使用されている移動体識別用の構内無線局(免許を要する無線局)および特定小電力無線局(免許を要しない無線局)ならびにアマチュア無線局(免許を要する無線局)が使用されています。

    ① 本器を使用する前に、近くで移動体識別用の構内無線局および特定小電力無線局ならびにアマチュア無線局が運用されていないことを確認してください。

    ② 万一、本器から移動体識別用の構内無線局に対して電波干渉(混信など)が発生した場合には、本器の電源を切り、弊社営業部にご連絡ください。

    ③ その他、本器から移動体識別用の特定小電力無線局あるいはアマチュア無線局に対して有害な電波干渉の事例が発生した場合など何かお困りのことが起きたときは、弊社営業部にご連絡ください。

  • 本器を使用するときには無線局の免許は必要ありません。
  • 本器は日本国内でのみ使用できます。
  • 分解/改造などを行うと、法律で罰せられるおそれがあります。
  • 本器が操作できないなどの場合は、電波の混信が疑われます。このような場合にも弊社営業部にご連絡ください。
帯域 2.4 GHz 帯 与干渉距離 10 m 以下
変調方式 その他の方式
(GFSK 方式)
移動体識別装置の帯域の回避 全帯域/回避不可

免責事項

  • 地震・雷・風水害および火災、第三者による行為その他の事故、お客様の故意または過失誤用、その他異常な条件での使用により生じた損害に関して、弊社は一切責任を負いません。
  • 本器の使用または使用不能から生じる記録内容の変化・消失、事業利益の損失、事業の中断などの付随的な損害に関して、弊社は一切責任を負いません。
  • 本書の記載内容を守らないことにより生じた損害については、弊社は一切責任を負いません。

フィッティング時のご注意

この補聴器は132 dB 以上の出力を有するので、フィッティングにおける最大出力音圧の設定には注意してください。

商標について

  • 本書中の会社名、商品名は、一般的に各社の登録商標または商標です。
  • Bluetoothワードマークおよびロゴは、Bluetooth SIG, Inc.が所有する登録商標であり、リオン株式会社はこれらのマークをライセンスに基づいて使用しています。